敗北を抱きしめて [日々是]
台湾から帰ってきました。2泊3日、事実上2泊2日の旅行でしたが、2月27日から3月1日まで、まさに激動でした。
そんな2月27日のことです。
以前から何回か書いてきましたが、2月27日に某省の討論大会の本線に出場しました。
ところがコンセプトが「楽して勝つ」とかぎりぎりの効率でやってきたのが問題で、予選の書面審査を突破した後、具体的に大会のディベート対策をあまりやってきてませんでした。さすがにまずいということで25日に数時間、26日に夜から徹夜、という突貫工事で対策を行うことになりました。
そういうわけで勝手に「なんとかなるか」ということにして、
大会に参加するために三田会議所へ。
そこでメンバー全員集合。スーツにして決まってる感が。
9時過ぎ、最終打ち合わせを行うためにマクドナルドへ。メンバー一人のKが徹夜のために既にグロッキー状態になっている。とりあえずドリンク剤などで強制的に元気にしてみる。
1030時三田会議所に到着。建物の立派さにちょっとびびる。
選手控え室に行くと他のチームの人たちがいる。皆真面目に最後の調整を行っている。なかにはものすごい資料を持っているチームも。ちょっと場違い感を感じる。
その後、ルール説明が行われる。
が、突然ルール変更。
突然のルール変更により、ぎりぎり感で行ってきたチームに動揺が。
ところで、この大会あまり出場チームがいないかと思っていたらかなり多くのチームが応募しているのが発覚。よく予選を突破したなー、と改めて感心する。
見学者もかなり多く、さらに緊張する。
本会場に行って、予行演習。そこで優勝すると、大臣直筆の色紙がもらえることが発表され、欲しくなる。
暫く待機。主張概要→反論→総括、という順番で行うことになっているが、気がついたら反論以降の準備が整っていないことに気付く。直前になって最後の抵抗の準備。
本大会開催。くじ引きにより第一試合でW大のチームと戦うことに。
テーマは外国人労働者の受け入れの是非。僕らのチームは否定側を行うことに。否定派の主張としては外国人労働者の受け入れを拡充するべきではない、という問題について「現時点は時期尚早」などど官僚答弁みたいなことを主張。うやむやのうちに乗り切る作戦を決行。
僕の出番は反論。相手が色々調べているみたいなので、というかこちらの資料があまり多くないので、プレゼンテーションと反論の数でごまかす作戦にでる。
勢いと反論の数、無駄に仰々しいプレゼンテーションで相手をびびらしてみる。
「外国人に対して日本にはまだ偏見が・・・・・・、偏見といういうのは言いすぎですが、そんな感じのものがあることは否定できない」
とか意味のよく分からんことを言っていたら審査員に笑われた。
しかし全体的には成功したように思える。
あと、対戦しているうちに相手がよく調べていることに気がついてこちらの不誠実さに改めて反省する。正直手ごわかった。大会をなめてました。
そんな感じで一回戦終了。次の準決勝二回戦のため(見せてもらえない)控え室に戻ることに。
控え室で相手を会話。大変誠実な人柄に心うたれる。
決勝進出チームの発表。
なんとか無事に出場。大学院チームなのに一瞬で敗北はさすがに恥ずかしがったので、」とりあえずよかった。
決勝は予選を圧倒的な点数差で第二試合を勝ち抜いたS女子大チーム(何かゼミで出ているらしくこの大会を2年連続優勝中です)。
なんやかんやしているうちに、準備するまもなく壇上に。じゃんけんをして肯定派を選ぶことに。
テーマは「緊急人道支援は相手の政治体制、日本の外交上の関わりなく行うべきか」
正直相手をみくびってました。大変反省しています。
こちら側(肯定派)の主張概要を述べた後の相手の主張概要をみて、
「つ、つえー。しかもかなり調査してる。こちら側の資料で対応できないよ」
再び反論を行うことになっていた僕は、混乱。これまで想定していなかった論証が展開されることになり、緊張のためかうまく反論が思い浮かばない。
なんとなく反論も思いついたが、うまく整理できない。
特に外国人労働者はそれなりに調べたのですが、緊急人道支援はよく調べていなかったので、困りましたね。
時間が来たのでぶっつけ本番で、勢いだけで喋ることを決行。
いやー。正直痛かったです。
第一に、一応相手の主張に大体反論したのですが、いつ、どこで、どのように反論したのか分からない。
第二に、同じことを繰り返してくどい。
第三に、中身が十分に整理されていないぶん、プレゼンがどんどん仰々しくなっていく。たまに国会議員がイタいプレゼンを展開してますがそのレベル。
中身がないとプレゼンって空回りするものなんですよね。
そして第4に、最後に国境なき師団の元理事の言葉を引用して綺麗に決めようとしたら、引用する直前で時間が終了。引用する前に終わる。
僕の人生のなか、最悪のプレゼンテーションでしたね。
他のメンバーは頑張ってくれたんですけど、結局負けちゃいました。残念。
仮にも最高学府にいるものとして恥ずかしい(偉ぶるつもりは無いですが、やっぱり周りの目がありますからそれなりの行動をしないとなーとか思います)
準優勝ということで、壇上にさらされてきました。
なんか景品はすごかったです。賞状(大臣の宛名)、トロフィー、そしてアイシーレコーダー。(因みに一位の場合はデジカメ)
優勝できなかったので大臣のサインをもらえませんでした。うらやましいなー。
教訓:議論に勝つにはちゃんとリサーチのための準備をすること。油断はもってのほか。
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