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「現在官僚系もふ」 [書籍:『』「」付記]

漫画です。漫画を立ち読み以外で読んでみようと思ったのは久しぶりです。

現在官僚系もふ 1 (1)

現在官僚系もふ 1 (1)

  • 作者: 鍋田 吉郎
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/06/30
  • メディア: コミック

官僚が主人公という世にも珍しい(?)漫画です。

舞台は財務省(Ministry of Finance:mof)。三流大学から何故か財務省に入省しまった平山茂夫(通称、もふ。茂夫だから)を主人公として、財務省がどんなところで、どんなことを考えているかを描写する漫画です。所謂普通の人代表として、もふが色々な財務省の実態に直面し、財務省の中に存在する世間と異なる論理が映し出されていきます。少し違いますが「踊る大捜査線」に書かれている、現場と本庁の人の間の葛藤なんかと似ている気がします。

ギャグありの軽いノリで書かれてますが、取材とかしていて、官僚の実態がそれなりにリアルに書かれていると思います(漫画なため、キャラは濃いですが)。組織の中で生きるって、中々難しいものだな、とちょっと考えさせられたり、考えなかったり。正しいと思っていても出来ないことが沢山ある。

その中で官僚も人のことを考えたり、自分のことを考えたりして生きている、単純に否定するのは簡単だけど、そんなに簡単なことではないのでしょう。一般論としてではなく、実際に働いている人間一人一人に着目した漫画なんではないかと思いました。

以下、なんとなく印象深い台詞の一端を紹介

「正論も本音もここでは無力なの。いえ、そんなものを見せたらすぐに潰される」「あなたも人のためとか言ってる前に、まずは自分のためを考えなさい」

「私は信じてるんだ――この仕事はきっと自分にしかできないことがあるって。」

以上、もふの先輩の緑さんの台詞より。

(「根はいい人たちなんだよね」という、もふの台詞を受けて、)「そこが最悪なんだよ!そのいい人達が整備新幹線でもめた時何をした?おかしいのを承知でライン(命令系統)に逆らわずに予算を認めたんだぞ!タマネギみたいだ…むいてもむいても、こいつが悪い、こいつが倒せばっていう敵が見つからない!財務省はすっげーよ。想像以上の腐り方だ!!」

↑同期のヤマケン吼える。

「忙しすぎて家庭内別居の末に離婚なんて財務省(わが社)では珍しくもなんともないのよ。ってゆーか、仕事を取るか家庭を取るかを迫られたら、躊躇なく仕事を選ぶべきなの。」「」我々は人間である前に官僚なのよ。」

↑蒲生筆頭補佐、シリアスモードで。

 

今のところ、もふはそうした霞ヶ関の現実の右往左往するだけの状態です。これから彼がどんな風に成長していくのか、これからの展開に期待です。

と、こんな風に書くとなんか硬そうな感じが持たれるかも知れませんが、ギャグも程よく入っていて、そういう意味でも面白い漫画と思いますよ。

 

ちなみに、ぼくのBlog上でのニックネームと主人公のあだ名は全く関係がありません。


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