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マクロ経済学入門 第1章 [マクロ経済学を学ぼう]

*読むに当たって;このまとめは初学者が作ったものです。念のため、

  使用する方へ、責任は持てません

  詳しい方へ、間違ってたら教えてください。訂正させていただきます。

尚、ネタは

マクロ経済学・入門

マクロ経済学・入門

  • 作者: 福田 慎一, 照山 博司
  • 出版社/メーカー: 有斐閣
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本

を用いています。全12章構成です

 

第1章.GDP(国内総生産)
1.GDP
・GDP(Gross Domestic Product)国内総生産
  =「一定期間中に一国の国内で生産されたすべての粗付加価値を市場評価して合計した金額(単純にすべての生産額を合計すると、最終完成品と中間生産物の二重計算をしてしまう)」
   …実質的には最終生産物の生産額の合計でも出る
 cf.NDP(国内純生産)=GDPから固定資本減耗を差し引いた金額
            …機械などの資本ストックは使用すると必ず磨耗して減価する

2.三面等価の原則
・生産活動によって得られた富・収入は、その生産に携わった経済主体(労働者・企業等)に報償、要素所得として分配される。従って、総生産=総所得、となる。
 所得を構成するものを分析すると雇用者報酬、営業余剰・混合所得になる。

・一方、分配された総生産は、それがどの様に使われるか、ということから捉えることができる。即ち、支出の合計、見ることができる。
 GDPを支出の観点から捉えた場合、これを国内総支出(GDE)といい、民間最終消費支出(C)、国内総固定資本形成(I)、在庫品増加(N)、財・サービスの輸出(X)、輸入(M)によって構成される。

 GDE=C+G+I+N+X-M

・以上のことから、総生産=総所得=総支出 
の関係が成立している。このことを三面等価の原則と言う

3.GDPの範囲
・GDPはなるべく多くの生産活動を含めるために、原則として、実際に取り市場で取引された財・サービスは原則としてすべて市場価格で評価され、GDPの中に含まれている。
 しかし、中には含まれないものもあり、代表例が主婦の家事労働である。しかし、同じ活動をお手伝いさんを雇えば、市場性があるとしてGDPに含まれる。

・また、実際に市場で取引されなくても生産物に含まれるものがある。行政サービスなどがそれに当たる(人件費等を計算)。
 また、その他にも、農家の自家消費、会社の現物給与、持ち家サービス、等が、帰属価格と言われる価格を当てはめて生産額を計算するケースがある(ex.農家の自家消費の場合、それと同等の農産物の市場価格を帰属価格としてあてはめその生産額評価しGDPに計上)。

・GDPでは生産活動以外によって生み出された価値は含めない。例えば、骨董品の価格の変化がこれにあたる。

4.「国内」と「国民」の概念
・「国内」という場合、日本国内で外国人が行った活動も含まれる。
・一方「国民」という場合、外国人が日本で行った活動が含まれず、日本人が海外で行った生産活動は含まれる。そこで、国民総所得(GNI)は

 GNI=GDP+海外からの所得-海外への所得、となる。

5.名目値と実質値
・GDPは様々な財・サービスの粗付加価値の合計を市場価格で評価したものである。しかし、この場合純粋な経済活動だけでなく、物価上昇による変動の影響も受けている。このようなGDPを名目GDP、という。

・価格変化の要因を取り除くことによって、異なる期間のGDPを図ることができる。そのための方法としては、ある年を基準年として固定して、その年の価格水準で全ての年のGDPを再評価する方法が採られる。このとき再評価されたGDPを実質GDPという。

・また、名目GDPを実質GDPで割る、即ち、名目GDP/実質GDPはGDPデフレーター、と呼ばれる。これは経済全体でどれくらい価格が上昇しているかの指標となる。

6.景気循環
・実質GDP、投資、失業率など、マクロ経済指標の変動が景気循環と言われる現象である。
そして、この複雑なマクロ経済諸変数の変動を総合的に捉えるための指標として、内閣府が公表する景気動向指数がある。


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